初めての「富士登山」2011  ⑩ 〜いよいよ下山〜 2011.08.15 

下山道でのケガが特に多いことをご存知だろうか。

上りはスタートしたばかり、ということもあり

比較的注意力が働くもの。


けれど

下りは

一気に駆け下りるため

勢いで転倒し

足を痛めてしまうことがあるのだ。



僕が最後まで不安だったのは

この「下山道」でのケガだった。


ジグザグと下る道。

そのカーブ地点には

それぞれ人が休んでいる。


なかでも

ここは特に多かった。


8時20分。

理由はカンタンだった。

山頂で「冬の着こなし」だったため

あっという間に下山をすると気温が上昇・・・


ここで

夏の軽装にみんな着替えていたのだ。


僕もここでTシャツに「衣替え」。


一見、なだらかに見えますが

歩き出すと止まらない傾斜。

かなり追い抜きました。


競争じゃなくて

「とっ、とまらないんです・・・」

8時43分。

本八合目。

下山道ではここが最初で最後の「買出しポイント」です。

山小屋があり、飲み物、食事、お土産、トイレが利用できる。

少し下ると

いままで一緒に下ってきた「吉田口」下山道と「須走口」下山道に分かれる。

ちなみに須走口は静岡県側に向かってしまいます。

僕はもちろん、山梨・吉田口です。

8時52分。

八合目・下江戸屋前。

狭い通路を通って再び砂礫の道へ・・・

時どき

吉田口の登山道が見える。

山小屋にはたくさんの人がいる。

この日の夜に

ご来光を眺めるのでしょう。


9時14分。

さっきまで

雲海の上にいたけれど

気がつくと


僕らはその「雲海の」なかの

濃霧のジメジメ地帯にいた。


5合目まではあと5キロ。


雨が降っていないか

とても心配である。


ここまでくると

レインウエアは着たくなくなる。

9時38分。

7合目公衆トイレ。

めちゃ混雑。

しかも有料。。。


疲れが見え始めたので

逆に休まず

一気に進むことにする。



途中

轟音とともにデカいブルドーザーが登っていった。

下山道がなだらかで道幅が広いのは

このためだったようだ。


あまりに突然のブルの出現で

カメラ撮れませんでした(汗)

その代わり・・・

お馬さんは撮りました。

有料で乗れます。


「五合目まで楽して帰れるよ」


口説き文句です。


誘惑に負けそうな自分がいましたが


完全「踏破」でなきゃ嫌だ。


そう言い聞かせて


一人うなずいて


黙々と下ります。


10時01分。


気がつけば

緑が生い茂り

砂礫は土に変わっていました。


ゆるやかな下りと


追い討ちをかけるかの「ゆるやかな上り坂」・・・


傾斜はゆるくなったのに


疲労度は増すばかり・・・


まわりの景色は霧に包まれ


まわりの子供たちは


元気に歩いている。。。



高山病とは違う「ぐったり」感。。。



はたして


5合目のバスに無事に乗ることはできるのでありましょうか・・・


続く


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