那須紅葉登山 2011.10.08 「初登頂・南月山」編 ⑥ 日の出平〜南月山折り返し

遠い。

たった2キロが

こんなに遠く感じるなんて。


初めて歩く場所は

特にそう思う。


道が「土から砂礫」にかわった。

火山帯に戻ってきたような気分。

那須らしい」とでも言おうか。


開けた場所があり

360度、あたりを見回してみる。

「あっ、池・・・」


見えない、と思えた「沼原池」が

山々の間にひょっこりと姿を現した。


池の青、山の青、空の青・・・

だんだん白くなってゆく

そのグラデーションに

僕はうっとりとした。

登山靴で踏み固められないから

砂礫はとても歩きにくい。

何度も足をひねらせそうになる。


思ったより距離が進まない。


そんな言ってるうちに・・・

木に埋もれる「三角点」を発見。

11時42分。

「南月山」山頂に到達した。

すでに5〜6人が腰をかけて談笑している。

プレートを前に記念撮影。

(もちろん、僕の姿も別に撮影しています)

小さな祠。

山には必ず神様がいらっしゃる。

晴れてくれて、ほんとうにありがとう。

山頂でのお楽しみは

「おにぎり」を食べること。

ここはケータイが通じない。

多く無線機を持参している人がいるのは

そのためのようだ。

12時14分。

沼原池駐車場から白笹山を登頂して、ここ南月山にたどりついた、

という「僕と同じ街に住む」男性に声をかけられた。

彼も無線機を背負っていて

近くを歩いている、であろう人と交信していた。


「紅葉がきれいな場所」を尋ねられたので

僕がさっき歩いてきた「姥ヶ平」を勧めたので

僕と同じ道を

彼は進んで行った。

さっき登ってきた道。

黒尾谷岳を眺める。

紅葉はまだ達していない様子。

時間の経過とともに

やがては

紅葉の絨毯が下ってゆく。

それがいつになるのか

誰もわからない。

木の枝が横になっている。

風のせいだ。


気温は暖かいはずなのに

横からの強い風で体感気温はぐっと下がってしまった。


行きは「行き急いだ」感じだったので

細かく観察するように

帰りは歩いた。


日の出平は

まだ遠いことだろう・・・→http://d.hatena.ne.jp/nasuchari/20111030#1319944416