那須紅葉登山 2011.10.08 「初めての姥ヶ平・南月山」編 ④

最近、とくに気になることがある。

「三脚」を担いだ人が増えた、ということ。

カメラつきケータイやデジタルカメラの普及が大きな理由であるのは

確実ではあるが、それでも、山に写真を撮りに来る人がこんなに多い

とは驚きである。


お断りしておきますが、僕は1回でおおよそ200枚の画像を撮る。

そのなかの50枚から100枚ほどをブログに載せている。

しかし、僕は「撮るために」歩いているのではない。


「歩いている様子を」撮っているのである。

だから、撮影時間よりも、眺めている時間のほうがいつも多い。

だから、他の人よりも「歩く時間が遅い」のである。


三脚でじっと、その瞬間を狙っているアマチュア写真家さんがたくさ

んいますが、「その風景、楽しんでいますか?」って疑問に思うこと

がある。


カメラだけに夢中になるまえに、その景色、なにか感じてほしい・・・僕は思います。


9時53分。

姥ヶ平到着。

すでに多くの人が、そこらへんで休んでいます。

ワンちゃんと一緒に歩いてきた人も。

木漏れ日の繁みの下。

ほんの数センチの葉が

元気に赤く染まっていた。


小さくても

この葉の寿命はあとわずか。

まだお昼にはなっていませんが

あちこちでランチの光景が。

一人はこういうときに「孤独」です(笑)

10時26分。

姥ヶ平を早々後にすると

上りの登山道に「ご夫婦で休む」光景が。

じっと茶臼を二人で眺める後姿。

「きてよかった」と心で感じてくださっているように思えた。

邪魔をせず、静かに通り過ぎことにした。

1点を集中するカメラマンの姿もカッコいい。

紅葉に囲まれた登山道を上ります。

休日とあって、各所で「すれちがい渋滞」が起きていた。

ミックスは素晴らしい。

どの色が欠けても

成り立たない。

行きと陽射しの向きが変わったため

よりくっきり映し出された。

カメラはどこを写してよいかわからなかった。

すべてが美しいから。


けど、僕はほとんど写さず、ただぼーっと眺めてた。

ススキと紅葉と噴気孔。

秋はススキがよく似合う。


てっぺんに人が見えるのが「牛ヶ首」。

あそこまで歩くのだ。


10時51分。

あの階段を上りきると「牛ヶ首」だ。

予定ではもう「南月山」の山頂にいることになっていたが大幅な遅刻である。

けれど、あわてることはない。

自分のペースを守ること。

それが山の安全な下山方法だから。


山頂でお昼ご飯を食べるのだ。

それまではザックは重いが

あともう少しの辛抱だ。


待ってろよ、南月山。

続く→http://d.hatena.ne.jp/nasuchari/20111028#1319806638