那須紅葉登山 2011.10.08 「初めての姥ヶ平・南月山」編 ②

この登山道の鳥居をくぐるのは

何回目のことだろう。

「また戻ってきました」

そういう気分になれる場所。


今日も無事下山できるだろうか

期待と不安が

ここで高まる。



およそ10分歩き続けると

太陽を浴びる

開けた道となる。

真っ先に

朝日岳の紅葉。


登山道をあいだに

左が茶臼、右に朝日岳

紅葉時期の朝日岳

まるで「顔を赤らめた女性」に思える。


「茶臼の恋人」・・・

僕はそう名付けてみた。


8時16分。

中の茶屋跡。

看板だけで、いまは何も残っていない。

まだまだ、たった700メートルしか歩いていないのか???


正面に茶臼の雄姿が。

もちろん、今日は登りません(笑)

陽が高くなるにつれ

僕の影が谷底に落ちてゆく。

自分の姿を黒い影として・・・

もうすぐ「峰の茶屋」避難小屋。

8時37分。

ここは「風の通り道」。

いままで静かだった登山道が

横からの強風の洗礼を受ける。


風をよける場所には

ダンゴのように

人々が丸まっていた。


不思議と

ものの数分歩き出すと

その風はうそのように再び静まる。


分かれ道。

いつもは「左・茶臼岳山頂」に進むけど

今日は「右・牛ヶ首」。

初めてのルートを進む。

8時48分。

茶臼の背中。

とてもなだらかな道。

初めてでも、ゆっくり歩ける。


途中、硫黄が噴出す噴気孔も間近に見えたりする。

茶臼の背中の陽に隠れた場所から

紅葉の山々を望む。


真ん中にポッカリ白くなっている場所が

これから向かう

「姥ヶ平」(うばがだいら)である。

肉眼でも

多くの人の姿が小さいながらも見えた。

登山道の突き出た岩場で

たくさんの人が休憩をしていた。

みんなが

ここで休む目的はこちら↓

噴気孔の下から

茶臼と太陽を写してみた。

白い噴煙は

風に靡かれ

左へ右へ。


その力強さに

僕たちは圧倒される。


ここまで来た者にしか

味わうことはできない。



まだまだ歩き出したばかり。

この先

なにが待ち受けているのだろうか・・・

続く→ http://d.hatena.ne.jp/nasuchari/20111026#1319630203