那須で森林浴・・・1万歩の森を歩いてみた ① 2011.09.11

彼女が「一緒に歩きたい」と言った道がある。

それは

僕が1度歩いたことのある道。

そして

彼女も1度歩いてみた道。


森のなかの1本道。

薄暗くなると

街灯もなく

そこは

ほんとうの森に返る。


「一人で行ってみたけど、ちょっと怖かった・・・」

僕も

初めて訪れたときは

ドキドキしながら途中で引き返した。


それだけ

那須にある

ほんとうの「森」が味わえる道。

1万歩の森。

黒磯市街から那珂川を越え

那須分岐点交差点を左折した

那須街道」に入ってすぐ左に見える看板。

ここが

森の入口である。


木と木の間に無造作にクルマが止められ

起点の遊歩道から進んでゆく。

10時50分。


手を取り合って

二人で初めて歩いてみた。

深緑に包まれた森。

だからこそ

「あっ、なんだろう?」

僕ひとりでは見つけられなかったであろう花を

彼女は指差した。


緑はすべての花を美しく魅せてくれる。



0.5キロポスト、11時01分通過。


1.0キロポスト、11時11分通過。。。


立ち止まって幾度と写真を撮っているのに


500メートルをおよそ10分のペースで一定に歩いていたようだ。

もちろん

そのときはわからないけれど。。。


まっくろくろすけでておいでぇ」



1.5キロポスト、11時21分通過。

そして

アスファルト道路を横切ってさらに森の奥へ・・・

白いキノコがたくさん。

大きかったり

イボイボがあったり・・・


森のなか

季節は秋であっても

それはそれは、とてもムシムシする暑い日。


夫婦でウォーキングをされている方も

ワンちゃんとお散歩されたいる方も

レジャーシートを敷いてお弁当を食べる人も・・・


時折吹く

心地よい風は

ちょっとしたご褒美にも思える。


会話もはずむ。


とても心地よい空間である。

アカマツの木々の間から

青い空を見上げる。



さらに秋が深まれば


雲のない


海のような青に染まってゆく。


この雲を


同じく見ることはできない。


森のなかを

一つの道が

どこまでも

続いてゆく。



現実を忘れて


ただひたすら歩いてみよう・・・


木漏れ日のあたる木の陰から

妖精たちがひょこっと

顔を見せてくれるかな


やがては赤く染まり

地に朽ち果ててゆくカエデ。


命を守るために

自ら紅くなり

自ら落ちてゆく。。。


カエデは

紅だけでなく

緑も美しい。。。


11時39分。

2.05キロ地点で

森は途切れた。


この先には

ステーキハウスがあるので引き返すことになる。

まずは

片道を二人で歩き通すことができた。



一人ではわからない


小さな小さな発見があった。



帰りの道も


きっと


なにか


見つかるかもしれない。



少しは涼しくなった

森の道を

また手をとって

歩くことにする。


続く