初めての「富士登山」2011  ⑤ 〜富士宮口・元祖七合目〜 2011.08.14 登りアタック編つづき

一人で歩いているから

基本、会話がない(笑)


ただ、ときどきすれ違う人と

「ご来光は見られましたか?」なんて

聞いてみたりする。

そんな「うれしそうな」顔がみられることが

励みになっていたりする。



頭の中では

「ご来光は見られるのかな?」

「高山病でリタイアしないものか?」

「明日のうちに実家へ戻れるだろうか」

・・・

そんな心配ばかりが渦巻いている。

とても「ワクワク感」の余裕などなかった。


けど

天気がよく

体調もいい感じ。

これが、なによりだった。

あまり実感はわかないが

土煙が立つ「体によくない」道を深呼吸しながら歩く。

気圧が低いことは、体が一番理解している。

すべりやすい砂利道もある。

岩がゴツゴツしている区間はもう慣れてしまった。

見上げると

灰色の岩肌に赤いベンチが見える。

八合目、のようだ。


直線ではとても近いが

ジグザグ道なので

あとどれくらいだろうか・・・


狭い道は「譲りあい」。

下りてくる人をゆっくり待ちます。

あわてることはありません。

僕の宿は

もう

すぐそこなのだから。

富士宮口の診療所。

唯一、八合目に設置され

期間中、無料で診察してくれる。


ほぼ「高山病」関係が多いようだ。

八合目、到着。

今日はいったんここでお休み。

13時42分、山小屋「池田館」にチェックイン。

写真左にいる「オレンジ」のシャツを着た人が宿人。

※手に持っている白い袋はお客さんに渡す「朝食」です※


1泊2食で7000円(土曜日を除く)

まず宿人が山小屋の案内をしてくれます

① 手洗い水は「循環式」なので飲めません、吐かないでください
基本的には「ウェットティッシュ」で各自管理する=水道がないため

② トイレは土足で宿泊者は無料。
③ 夕食は16時〜16時半に出来次第、呼び出しあり

などなど

早い時間に到着したので

「はなれ」に通される。

僕は6月のうちに予約を済ませておいたから安心だが

この日は「満室」で断られている人がいた。

部屋のなか。

2段式。

1つの囲いに7人が寝る。

ちなみに

1つのふとんに3人が寝る。

僕は幸い一人で早着だったので「壁のある端に1人用ふとん」で寝られることができるようだ。

・・・といっても1人の場合は「ふとんは半分にたたまれて」使用する(笑)

とにかく狭い。

満室なだけに仕方がないが

後から到着した女性は困惑した表情を浮かべていた。


ある意味

本当の勝負はこれからだ。

ご来光を見られるかどうか。

無事

家まで帰ってこられるかどうか。。。



不安は尽きないが

さらに続きます。


その⑥へ → http://d.hatena.ne.jp/nasuchari/20110820