目指せ、富士山頂上。 日本最高峰へのチャレンジ2011 ③ 2011.08.14 登りアタック編つづき

登山道は狭かった。

ちょうど「ご来光」を頂上で拝んだ人たちが下山する時間に重なったため

下る列を待ってから

登ることが多かった。

(マナー的には登り優先なのですが、あえて譲りました)

下から心地よい風が吹いてきて

とても気持ちがいい。

暑くもなく

そして

寒くもない。

9時35分、公衆トイレ前。

もちろん有料。

五合目レストハウスにも有料トイレはあるので

この時間、ここは閑散としていた。

はじめはなだらかな道。

植物も生い茂り

土なので歩きやすい。


3〜4歳くらいの子を連れた家族連れの多くみかけた。

頂上を目指さなくても

これだけダイナミックなハイキングコースは他にはなく

夏のいい思い出になるはずである。

六合目、9時48分到着。

2つの山小屋があり、たくさんの人が休憩をしていた。

自販機のジュースは200円から。

僕はあらかじめペットボトルを4本用意しているから

そのまま進むことにする。

山小屋を抜けると

ここからが本当の登山となる(ようだ・・・)

蝶を撮るにも2匹も逃げられ・・・



一輪の花だけが

微笑んでくれた。

明るいうちの登山道は鎖でつながっており、迷うことはない。

矢印は「夜間登山」のときにたいへん役に立つ。

下界は雲が速く流れ

ほとんど見えなくなっていた。

けれど

ここは「雲の上」。

山頂を見上げると

青い空に

登山者のカラフルなウェアが

色鮮やかに映える。

気がつくと

土から「火山灰」に変わっていた。

乾いた「シャリシャリ」という音が歩くたびに聞こえる。

なんともいえない

焦げたような腐ったようなにおいがする。

10時55分。

新七合目到着。

ここで小休止する。


まだまだ先は長いが

僕が泊まる山小屋は「八合目」。

もうすぐ、である。


いまのところ体力も安定していて

足に違和感もない。

標準にちかい歩行時間。

これは期待が出来る。


待ってろよ、頂上。


晴れわたる富士のすそから


僕はしばらく下界を眺め続けた。


つづく。

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