目指せ、富士山頂上。 日本最高峰へのチャレンジ2011 その2 2011.08.14 登りアタック編

とにかく眠れなかった。

興奮、というよりは不安ばかりだった。

一人。

そして

未知なる世界。


いままで低レベルながらも

自分にあった山を克服してきた。

無理はしないし

それで満足できる部分があった。


男体山の次に富士山。

その流れは僕に合っていたのだろうか。


前日の電車内で

そればかり考えていた。

6時08分。

富士宮駅バスセンターの待合室から。

五合目行きの乗り場の目の前

ザックは出発の時間を静かに見守ってくれた。

6時36分。

ビルの脇からの日の出。

「ご来光」と呼べるのは

あの頂点で見るものだけ。

明日

僕も

それを眺めることができるのだろうか。。。

7時になるころ

気がつくとザックを背負う人たちが集まっていた。

7時30分にバスは出る。

窓口が開くのは7時20分、である。

それを待ってましたとばかりに

電車の到着とともに

僕の後ろにも行列ができた。



7時30分。

富士急静岡バスの路線バスが「富士宮口五合目」を目指して走り出す。

もちろん座席は満席。

バスセンターには10人くらい乗れない人がいた。

ほんの1時間前には僕一人だったのに

さすがお盆期間である。

バスの車内から前方の看板をズームで撮る。

そう

いま走っている場所は

富士山の「裾野」部分なのである。

ぐったりする乗客たち。

早朝に重い荷物を背負ってやってきた。

バスに乗ると

ふと

安心する気持ち。

8時30分すぎ

五合目にバスは到着。

途中で抜かした「ちゃり」さんも、自転車で五合目まで無事到達。

ある意味

僕らよりすごい人。

五合目バス専用駐車場より山頂を眺める。

雲一つない

好天である。

(階段の上に僕らが乗ってきたバスが止まっている)

下界を見下ろすと

雲と同じくらいの高さにいることがわかる。

ちなみに、前回登った「男体山」の頂上と同じくらいの場所にいる。

五合目の売店にて。

通常、高山病にかからないため

ここで1時間程度慣らすことが勧められている。

僕も例にならって

1時間後の9時30分にスタートすることにした。


売店には「登頂して下山してきた人」と

僕らのように「これからアタックする人」が

それぞれの思いで休んでいた。


頼まれて写真もたくさん撮ってあげることができた。

一瞬ではあるけれど

同じ目標に向かう人々が

一つになれる瞬間が

とても嬉しい。

9時30分。

予定通り登山口へ立つ。


果たしてどんな世界が舞い込んでくるのであろうか


「よっしゃ」


気合一言

一歩を踏みだした。



続く


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