那須へ めざすは三斗小屋と・・・
那須の山めぐり。
今回は前回の「ロープウェイなしの茶臼岳」に続き・・・
「ロープウェイなしの三斗小屋温泉」ということで出かけました。
ただ・・・
出発が「峠の茶屋駐車場」・・・というのはつまらないので・・・
その下の「ロープウェイ駐車場」・・・のもっと下にある・・・
大丸温泉駐車場・・・から歩いて目指すことになりました。
時間は10時45分。下界はくもっていましたが、山頂付近は晴れている様子。
ゆっくり歩きます。
ここが通常の登山口。
もうすでに息を切らしている者一名。。。
ただ、1度歩いていることもあり、あわてずゆっくりペースを合わせます。
お昼12時ころ、峰の茶屋跡避難小屋へ到着。
お約束の「自家製おにぎり」を食べる。
ここ「峰の茶屋」は「風の通り道」として有名な場所で、この日も強風で、みんなお団子になってランチを楽しんでいた模様。
非常用に用意したウィンドブレーカーを羽織るも、体が震えて寒い。。。
ただ、茶臼も朝日も上空は晴れていて、この強風は「ここだけの我慢」ということで、20分くらいの休憩で、いざ三斗小屋へ。
今年はやや少なめ、という「りんどう」がキレイに咲いています。
ようやく歩くだけでなく、植物を観察する余裕ができた模様。。。
延命水。
わき水です。帰りにいただきました。
そして13時ころ、三斗小屋温泉に到着。
大黒屋さんと煙草屋さんはちょうど「山の晴れ間の布団干し」で、あの「幸せの黄色いハンカチ」を思い出させる見事なフラッグを醸し出していました。
ここで2人の「山ガール」発見。
ちょうど奥の坂上でお昼ご飯を食べていたという。
「ここ(三斗小屋)は休憩できないので座れる場所を探してたんです」とのこと。
問い合わせが多いのだろう旅館には
「休憩・日帰り入浴はできません」の張り紙が。
わたしも水分を補給しながら地図で「隠居倉」を経由するか、いまのルートを戻るかを検討するが・・・
体力的に自信がなかったので、今回は来た道を戻ることにした。
でもって、峰の茶屋に戻ったときに気がついた。
「あっ、予定時刻よりも時間が早い」と。
なので・・・
本日予定に入っていなかった・・・
ここ↓
登ってきました。
わたしの後ろからは・・・
「黒磯駅からロープウェイ乗り場まで自転車できて、茶臼の帰りにせっかくだから登りに来た」という20代の青年が。
山頂で1枚写真を撮ると、彼は「もう満足です」と足早に下っていった。
峰の茶屋から朝日岳までは、このような岩場・ガレ場を進む。
手前に見える山が「剣が峰」。
その左に見える横に走る線がこれから向かう道。
なので、強風時・雨天時はとても危険。
一歩でも足を滑らせれば滑落して命を落とすかもしれない。
歩いているときの頭の中は・・・
それだけでした(笑)
峰の茶屋から登山口へ下る1本道を歩き始めたとき
わたしの体は何メートルにも伸びました(笑)
陽に照らされたのは今日はこの瞬間だけ。
とても貴重な一瞬となりました。
峠の茶屋駐車場を16時30分に通過し
ロープウェイ駅前駐車場。
登山口を下りた後は下界は「濃霧」に包まれていました。
もう茶臼のてっぺんは見えません。
森の中の石段を歩くと、大丸温泉駐車場に到着です。
およそ6時間の山歩き。
雨にも降られずに無事帰還しました。
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今回の目標として
「すれ違う人には必ずあいさつをしよう」を掲げました。
で、ほとんどの方に声をかけてみました。
すると、前を歩いていたカップルがマネをして「こんにちわ」と発するようになっていました。
また、途中の休憩所で仙台から来たというご夫婦に「あっ、戻ってきたね」と声をかけられました。
どうやら、行きの時にわたしと「こんにちは」を交わしたので顔を覚えていてくださったようです。とてもうれしい瞬間です。
さらに、朝日岳で出合った名古屋へこれから夜通し帰る、というご夫婦も、先ほどの「黒磯駅からの自転車青年」を行きコースで声がけしてた、と会話でありました。
「こんにちは」の一言はただの挨拶ではありません。
同じ趣味を持つもののコミュニケーションであり、万が一の遭難の際の「目撃情報」にもなるのです。
山を敬い、同志を敬う。
とても気持ちのよいトレッキングでした。
またどこかで
みなさんとお会いできる日を
とても楽しみにしております。