日本一を目指して

今日は「誰でも簡単に日本一を目指せる場所」へ出かけてみようと思います。

那須を越えて、一路・北の福島県へ。

白河市街を抜けて、やってきたのは旧・大信村。

いまは合併されて白河市になったこの地に

思い入れの場所があります。

「田園町府」。

読み方は「でんえんちょうふ」。

白河市大信田園町府。正式な「地名」であります。

僕がここを訪ねるのは2回目。

大信村のときに1度来ておりました。

村に定住してもらうために村が宅地開発に乗り出し

名前をどうするか・・・

東京の高級住宅地「田園調布」のような魅力のある街にしたい。

そう考えたのでしょう、「でんえんちょうふ」という名前に決定。

地名も元の「町屋」地区にニュータウンを建設。

そのニュータウンだけ地名が「田園町府」となったわけです。


僕は当時・新聞でその騒動を知ることになります。

「本家から改名を反対する意見」が出されたこと。

ただ、当時の村としては「同じ字を使っていないし、混同することはない」と

見直しを否定。

いまはひっそりと定着?しているのでありました。

大信地区からさらに北へ国道294号線を進みます。

森の中に家の屋根、わかります?

ここは須賀川市勢至堂という集落です。

この道を走るたびに気になっていました。

国道を下り、谷底の森の中にひっひりとある集落なので。

で、今回、思い切って・・・

谷底に下りてみました。

1本道に思ったより家は多く、道も広い。

けど

商店は1軒も見当たりません。

幸い、人は2人ほど見かけましたが

僕のクルマを「よそ者」として警戒する様子がうかがえました。

長居することなく先へ進みます。

日本一にたどり着きました(笑)

日本一山(遊歩道)・・・

ここは福島県郡山市湖南町舟津字日本一。

テレビでも話題になった「日本一」の地名のある場所です。

実は僕は4回目の訪問。

で、この山の登山は2回目。

前回とは逆方向に登ってみます。

ちょうど中間地点が山頂なのでしょうか。

とりあえず「日本一山」登頂!

しかし、いまだに「山頂の印」がまったくないのは困りものです(笑)

ちなみに三角水準点がないので公式な標高はわからないようです。

森のなかなので外は晴れていても薄暗くて怖い。

日本一観音。

正式には銅像観音立像。ここで下山。

距離約1キロ。時間は20分程度。

ちなみに、今回驚いたのは

きれいな砂利が敷かれ、木段が打ち込まれていたこと。

前回は

木は朽ち果てて

雑草が生い茂り

道がわからないほど荒れていましたが・・・

ただ、看板があるにも関わらず、

いまだに登山口は初めてだとわかりずらい気がします。。。

日本一山遊歩道の近くには

あの

猪苗代湖があります。

ちょうど南端。猪苗代町の対岸に位置します。

今日はあいにく磐梯山は見えませんでしたが

波はいままでで一番穏やかでした。

4回目にして初めてトライしたここの名物。

「赤腹」のてんぷら。

赤腹とは、ウグイ(鮠=はや)のことで

産卵期になるとおなかが赤くなるのでそう呼ばれているらしい。

ここ湖南町舟津の名物なのだそうです。

元祖名物「あかはらの天ぷら」を名乗る大田屋さんで

持ち帰り用(600円)を揚げていただき・・・

その場でアツアツをパクリ。

さらに持ち帰って、家でそうめんと一緒にいただきました。


白身の魚で

そのまま食べるとややクセのある味でしたが

塩でたべると更に格別かもしれません。

衣の内側、ちょうどおなかは赤くなっているのがうっすらとわかります。

赤腹。

旬は春。

冷凍ならは一年中食べることができます。

**********************************

ここには自然が残されていました。

あまり有名ではないけど

住民の方はたいせつにこの森を守っているように見えました。

看板は茶色に塗っても

数がたくさんあれば

人工物には違いありません。


ここが日本一である理由は

控えめなアピールしかしていないことかもしれませんね(笑)


きれいな舟津川の水。

そして舟津川土手のサクラ。


那須とは一緒にできないけれど

なにか学ぶものが

ここにはあるのかもしれない。