低山ハイクに挑戦! 大田原市「上野山」に登る 2012.02.19

以前、大田原市で「ゴルフ場のなかにある山」を紹介したことがある。

その「金子山」の近くにあるのが「上野山」である。

上野山。

この山はとても難しい。

いろんな意味で。


先人が登ったであろうルートは道がなくなっていた。

もう1つのルートは完全に私有地内にあった。

登り口がわからない・・・


山の麓には数件の民家があって

とにかく「登頂立ち入り許可」をいただくべくお伺いした。

けれど

犬はほえて

クルマは停まっているのに

・・・誰もいない。


呼びかけに

誰も応じてくれない・・・



歩き出してから注意されたほうが厄介。

ここは断念せざるを得ないか・・・



僕にはそれは出来なかった。

上野山。

登頂したかった。


なので

山の周囲を歩いて探索することにした。


地元の方と話しをするため。

そして

私有地を通らない登山道を見つけるために・・・・

山を縦走する道があれば、とにかく歩いてみる。

幹線道路も民家もすぐ近くにあるのに

「不法投棄」は後を絶たない。

住民が「不審者対策」に神経をとがらせている看板の数々が、

この事実を物語る。


たぶんに

僕も「即通報」される状態であったに違いない。

地図に掲載された道を右折する。

あぜ道、というレベルの小さな道。

ここに1軒の大きなお宅があったので、ご挨拶に伺ったが、やはり不在であった。

太陽は高く上っていたが

小川の水はまだ凍っていた。

(※白いのは太陽の反射光です)

倒木が、この道は「私有地」であることを明らかにした。

ここからは「いつ警察沙汰」になってもおかしくない。

ただ

僕には理解をいただける「切り札」があった。

それがあるから踏み込めるところがある。


残念ながら、許可をいただいていない以上「不法侵入」状態であることは明らかであり、結果として許されても、この時点では「進んではいけない」のである。

廃墟と化した民家。

逆に人がいないことに「恐怖」を感じる瞬間。

山の周囲を4分の3ほど歩いて

ようやく「登山道」を呼べる入口を発見。


ここ数年で土地改良がなされ、

地図と地形が相当変わっているようだ。

途中でアスファルトはなくなり

あぜ道もなくなり

いざ

道のない山林へ。

そして

もがくこと数分。。。

上野山。

標高220メートル登頂。


目印一切なし。

三角点がないため

どこが最高点であるかはわからない。


ここからは

山に敬意を表し

急いで下山。。。



「なんで、そこまでして登りたいかって?」

・・・

そりゃ

「そこに山があるから」だよ。