塩原の森を歩く
栃木県・塩原温泉。
渓谷に連なる谷と谷の間の狭い空間に、僕にとっては、いままではただ、クルマで通り過ぎるだけの存在だった。
けれど、ここには隠れたスポットはたくさんある。
いろんな人から話しを聞いて、一度は歩いてみたかった場所。
今日はそこへ出かけてみた。
ハイキングのアドバイザー「ビジターセンター」。
当初はここを起点に「咆哮霹靂の滝(ほうこうへきれきのたき)」まで歩く予定だった。
けれど・・・
「一部・台風による歩道の損壊により通行止め」となっていて・・・
今朝になり、急遽、目的地を変更。
同じ塩原でも長距離トレッキングコース(難易度3)にトライすることにした。
ただ、スタートのビジターセンター・・・今日はお休み(泣)
なんか嫌な予感・・・
トイレだけお借りして、10時25分出発。
約20分でまずは「仙人岩吊り橋」初渡り。
年配の男性2人が無言でベンチで休んでいる隣でセコセコと写真を撮る。
途中、八方ヶ原へ抜ける車道を歩くも、小太郎が淵からいよいよ山の中へ。
とにかく自称・晴れ男。もう息はぜいぜいしてますが、心地よい風、新緑の木漏れ日がとても気持ちいい。
ただ、急に暗くなり、不気味な低音ボイスの鳥か虫かわからない鳴き声に何度も冷や汗をかかされる。
「もう帰りたい・・・」と生きた心地がしなかった声の主は「モリアオガエル」でした。
約2時間たった、12時30分。目的の場所「大沼」へ到着。
※大沼といっても北海道の大沼公園ではないことは明らかですが、遠くへ来た感じがします(笑)
前方に写る山は「新湯富士」です。正式には「富士山」です。
※富士山といっても読み方は「ふじさん→ふじやま」だそうです。今日、知りました(汗)
順番が逆ですが、「大沼」の入り口看板を見つけました。距離が長いので、標高980メートルの実感は
まったくありませんでした。(ヒイヒイ言っててそれどころではなかったです・・・)
大沼休憩所を13時に出発、下ります。
実は「ゴーゴー」と飛行機の音のようなものが5秒くらい聞こえて「なんだろ?」とはじめはわからなかったのですが、
何回か聞くうちに「雷鳴」とわかり、森は危険と思いましたが、誰も助けてはくれない状況だったので、晴れているうちに
下山を決断。
14時30分。途中、天気雨が「ザーザー」と木々の上を騒ぐなか、ほとんど雨に打たれることもなく
「小太郎が淵」にある「小太郎茶屋」で休憩。
名物の「草だんご」(400円)をいただく。
自家製の団子・あずき・黄な粉。
疲れている体にはもってこいの美味。
けど、さすがに一人なので10分の小休止で先を急ぐ。
15時20分。木々の間から落ちる大粒のしずくを受けつつも、無事、ビジターセンターへ帰還。
この後は、隣接する七つ岩吊り橋を渡り、無料の足湯につかる。
ちょうどクルマに乗った直後、大粒の雨に見舞われる。
下塩原は霧に包まれ、もみじ谷大吊り橋付近では大雨。
自称・晴れ男もパーフェクトというわけにはいかなかったものの・・・
衣類がズブ濡れにならないまま帰ってこられたのは幸いでありました。
筋肉痛はいま現在、おきておりません。
これが、明日になり・・・
あさってになり、つらくなるのかは・・・
いまの僕には知る由もありませんでした。