サクラをもっと眺めよう。
いよいよ栃木の県北部地域にもソメイヨシノ開花の便りが伝わってきました。
毎年サクラを追いかけていると、つくづく思うことがあります。
「サクラも生き物だな」って。
人間と同じように温度には敏感です。
気温が20℃になっても
「晴れ」か「くもり」か
はたまた「風が強いか、無風か」にとっても
開花のスピードは早くなったり遅くなったりするからです。
僕は10箇所の定点観察を通して
「また来たよ」という感覚で臨みます。
それだけサクラには思い入れがある。
テレビなどのメディアは
「きれいに咲くサクラ」ばかりを追いかける。
決して「負」の部分は大きく取り上げない。
今年はソメイヨシノの寿命とされる60年目。
「絶滅の危機」などとあおる者はあっても
真剣さに欠ける。
サクラは病気に弱い。
くわしくはわからないけれど
気になることをいくつか・・・
① キノコの着生 (黒磯公園にて)
キノコは樹木の内部を空洞にしてしまうサクラには恐ろしい存在。
この樹もきっと枯れてしまうだろう。
何もできないのがつらい。
コフキサルノコシカケ?なのだろうか、名前はわからない。
②ウメノキゴケ (黒磯公園にて)
このコケは「排気ガスに弱く、大気汚染の指標になる」らしい。
つまり、このコケが着生すると「空気は比較的きれい」とのことだ。
しかし、反面、サクラが弱っているから着生する、という解説も紹介
されていた。
サクラの樹木に多く見られるので、気にしてみてください。
③天狗巣病??? (芦野御殿山にて)
開花の頃に緑の葉が異常に増え、樹木が「こぶ」のように盛り上がる病気。
この樹がそうであるかどうかは素人の僕には判断できない。
けれど、周囲の樹に比べて成長が遅く感じられたので
観察、という観点から紹介します。
満開になって、葉が青々としていたら伐採の対象となる運命。
④ サクラが死んだ姿。
伐採された末の姿。
サクラは病気に感染すると伝染を防ぐために伐採される。
それ前に治療ができればよいが、発見はなかなか難しい。
芦野御殿山でも伐採されたものが目に付く。
いつまで並木で見られるのか・・・
なにか出来ることはないものだろうか。
もし住んでいる街のサクラに同様の現象があった場合、管理をしてい
る方に伝えて対策を講じてもらうとよい。
発見、対策が遅れれば、並木が次々と伐採されることになりかねません。
みなさんの目がサクラを長持ちするかもしれない。
ぜひ、ご協力ください。
・・・そして・・
★ ソメイヨシノ開花情報 ★
定点観察木
本日、4月12日開花を確認。
ぜひマナーを守って観賞してくださいね。